レオナルド・ダ・ヴィンチが、ミラノ公ルドヴィコ・イル・モーロの依頼でドメニコ派修道院の食堂の壁に、1494年〜1498年の間に描いた。この作品ではキリストを使徒たちが取り囲み、そのうちの一人がキリストを裏切ろうとしている様子を描いている。
この絵画でダ・ヴィンチは、聖書の内容を表現するだけではなく、人間らしい深い感情表現をこの場面を通して描きたかったのだと思われる。さらにこの作品でダ・ヴィンチは乾燥した漆喰(しっくい)の壁に直接描くという当時では革新的な絵画技法を試みた。
その出来は素晴らしいものであったが、絵画としては短命でもあった為に、作品の修復は何度も行われ、その都度その技法は変わっており、一番重要で大規模な修復は1977年から1999年に掛けて行われている。
<参考>ミラノ−ピアッツァ・サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会所蔵
【所在地】ミラノ−ピアッツァ・サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ2(Milano Piazza Santa Maria delle Grazie, 2)